また、開発にあたり新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)イノベーション実用化ベンチャー支援事業に採択され、化粧品や電子基板などの生産現場ニーズを把握できた。「ラインに流れてくる完成商品の箱詰めのため商品の向きを変えたり、基板検査の機械に入れてスイッチを押して取り出すといった作業は、単純作業ながら人が担っている」(尹CEO)。こうした作業をコロは代替できるとし、導入現場は食品や化粧品、流通などを想定。従来のロボットアームと違って肘関節がない分、コロの動作は想像がしやすく隣で一緒に働く人の安全性を担保しやすいという。
尹CEOは「労働力人口減少でロボットと人が安全に協働する新たな生産現場づくりに注目が集まっている。生産現場でも人は創造的、付加価値の高い仕事に従事すべきで、ロボット開発がその手助けになれば」と話している。(日野稚子)
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【会社概要】ライフロボティクス
▽本社=東京都江東区富岡2-9-11 京福ビル5階
▽設立=2007年12月
▽資本金=2億8146万円 (資本準備金含む)
▽従業員数=16人
▽事業内容=ロボット機器およびロボットシステムの研究開発など