【VW排ガス不正問題】VW、不正の打撃深刻化…リコール費用、訴訟リスク (1/3ページ)

2015.12.2 21:11

ドイツのフランクフルトで開かれた自動車ショーで撮影されたフォルクスワーゲン(VW)のロゴ=9月(AP)

ドイツのフランクフルトで開かれた自動車ショーで撮影されたフォルクスワーゲン(VW)のロゴ=9月(AP)【拡大】

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1日、米国での新車販売台数が11月に前年同月比24.7%減の2万3882台になったと発表した。排ガス規制逃れ問題が響き、11月としては5年ぶりの低水準に落ち込んだ。

 VWは9月の問題発覚後、値引き販売を強化して9、10月は微増を保ってきた。だが、11月はブランドイメージの悪化による顧客離れに加えて、不正を指摘された一部ディーゼル車の販売停止が足を引っ張った。一部モデルが販売停止になった乗用車「ゴルフ」や「パサート」は60%を超える減少幅となった。

◇   ◇

 VWグループの排ガス規制逃れ問題の影響がいよいよ鮮明になってきた。11月の米国販売は5年ぶりの低水準に沈んだ。1日にはインドで約32万台のリコール(回収・無償修理)を発表するなど信頼回復に取り組むが、修理費用の拡大や訴訟などが経営に深刻な打撃を与える恐れがある。

 VWは問題発覚後、経営陣の刷新や投資計画の見直しなどを矢継ぎ早に実施。インドのほか、欧州連合(EU)でも来年1月に約850万台のリコールを始める。中国市場では大幅な値引き攻勢に出ているとみられ、10月の世界販売は前年同月比3.5%減の83万1300台と小幅なマイナスにとどまっていた。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。