2002年にディスカヴァー社さんから出版していただいた「元気をつくる吉本流コーチング」という本がある。「コーチング」という言葉が、まだそんなに知られていなかった時代。「とても分かりやすい」とずいぶんと売れた。そして、この本がきっかけで、コーチングの講演や研修の依頼が来るようにもなった。コーチング関係の本は、今では本屋さんに行くと山ほどある。あれから10年以上の年月がたち、私の本も何回か増刷になった後、忘れ去られていた。今回、この本を発掘して光を当ててくださったのが、マイナビ出版の若手編集者、水野亜里沙女史。
「若い世代の人たちにぜひ読んでほしい!」と、装丁をリニューアルし、文庫にして再び世に出してくれた。タイトルは「他人を元気にすると自分も元気になれる魔法のルール」。生まれ変わった10年前の本。もし、本屋さんで見かけたらよろしくお願いします。
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【プロフィル】大谷由里子
おおたに・ゆりこ 奈良県生まれ。1985年吉本興業入社。横山やすし氏のマネジャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売り出し、注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾(しえんじゅく)を設立。「笑い」を用いた人材育成法は、NHKスペシャルなど多くのメディアで取り上げられ話題となっている。現在、法政大学大学院・政策創造研究科に在学中。