カーリットホールディングスのグループ会社である並田機工(大阪市大正区)は2016年春をめどに、ベトナムに全額出資会社を設立、耐火・耐熱金物(アンカー)の製造販売に乗り出す。カーリットグループがASEAN(東南アジア諸国連合)に生産拠点を設立するのは今回が初めて。
工場を設置するのはドンナイ省のロンドウック工業団地。ASEANでは製鉄やプラント、焼却炉などのニーズが高い点を考慮し、日本でトップシェアを誇るアンカーをベトナムで生産することによって迅速な供給体制を構築する。
工場面積は約1000平方メートルで、設備投資は約2億円を予定している。
カーリットグループは18年度の創業100周年を見据え、成長基盤、収益基盤、グループ経営基盤の強化を進めている。