【講師のホンネ】「障害者の雇用は難しい」のか 紺野大輝 (1/2ページ)

2015.12.23 05:00

紺野大輝

紺野大輝【拡大】

 私は会社員として働く傍ら、障害者雇用の研修講師として講演活動を行っています。私自身、障害を持って生まれましたが、都内の企業の人事部に勤務し、障害者の採用やマネジメントを担っています。さて、現在、企業は従業員の2%以上の障害者を雇うよう、法律で義務づけられているわけですが、達成している企業の割合は44.7%(2014年6月時点)となっています。年々関心も高まり、徐々に達成企業の数も増え、社会に浸透しつつありますが、まだ十分とはいえません。

 「障害者の雇用は難しい」という声をよく耳にします。理由を尋ねると「バリアフリーの設備が整っていない」「うちには簡単な仕事がない」という話になります。しかし、障害者とひと口に言っても、一人一人状況は異なります。私はそんな話を耳にすると「組織で働く魅力を最大限に生かしてください」とお伝えしています。組織で働く最大の魅力とは何でしょうか。それは、障害のあるなしに関わらず、おのおのが持っている弱みをないものにできることです。

 例えば一人でビジネスを行っている場合、分野を問わず全ての業務を自分で行わなければなりません。しかし、組織で働く場合は、Aさんが苦手なことはBさんが得意、BさんができないことはCさんならできるという具合に互いに補い合うことができます。

 ある会社では、在宅の障害者を雇用しデータの入力を任せています。応募書類や面接の段階では少々不安に感じることはあります。しかし、実際の業務は全てメールでのやり取りです。パソコンを操作できれば、問題なくコミュニケーションを取ることができます。徐々にその方が障害を持っているということを忘れていってしまうほどスムーズです。この会社では、働いている方ご自身も「在宅でできる仕事は少ないのでありがたい」と、ほとんどの方が長期雇用を望み実現しています。

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