【京都発 輝く】マイファーム 耕作放棄地を再生、貸し農園で楽しめる農業提供 (3/4ページ)

2015.12.24 05:00

マイファームの貸し農園で畑の土を耕し、汗を流す契約者の男性(左)=8日、京都市西京区

マイファームの貸し農園で畑の土を耕し、汗を流す契約者の男性(左)=8日、京都市西京区【拡大】

  • 「マイファーマー」(京都店)

【会社概要】マイファーム

 ▽本社=京都市下京区朱雀正会町1-1 京果会館304号室

 ▽設立=2007年9月

 ▽資本金=1億9950万円

 ▽従業員=113人(社員23人とパート・アルバイト90人、15年12月現在)

 ▽売上高=約5億円(15年12月期見通し)

 ▽事業内容=耕作放棄地や休耕田を再生した貸し農園事業など

                 □ ■ □

 ≪インタビュー≫

 □西辻一真社長

 ■試練乗り越え、18年度上場目指す

 --創業のきっかけは

 「農作物を自分でつくり、自分で食べる『自産自消』の楽しさを広げたかった。耕作放棄地を見て『あれ、使えへんかな』と考えた」

 --試練もあった

 「農地を貸してもらうのに時間がかかった。うまくいかず、めっちゃ泣いたことも。当時は塾講師やイオンの野菜工場で働くアルバイトもしていた」

 --事業が軌道に乗ったのは

 「黒字化したのは2010年度で売上高は1億2000万円。その後はとんとん拍子で売上高が伸びていった」

 --そこで再び試練が訪れた

 「売上高は11年が1億5000万円、12年が1億6000万円。ここで東日本大震災による風評で、貸し農園の契約会員が一気に4分の1に減った。一時は年間1億円以上の営業赤字で、会社がつぶれると思った。経営危機の中、震災のボランティアをしていたことが問題となり、社長を解任された」

 --社長として復帰したのは

 「会社がつぶれることになり、13年に復帰した。でも、諦めてはいけないと5カ年の再建計画をつくり、1億円以上を借りて債務超過ではない形にした。流通などの周辺事業も始め、黒字に転じた。今期(15年12月期)は売上高5億円になる見通しだ」

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