【京都発 輝く】マイファーム 耕作放棄地を再生、貸し農園で楽しめる農業提供 (4/4ページ)

2015.12.24 05:00

マイファームの貸し農園で畑の土を耕し、汗を流す契約者の男性(左)=8日、京都市西京区

マイファームの貸し農園で畑の土を耕し、汗を流す契約者の男性(左)=8日、京都市西京区【拡大】

  • 「マイファーマー」(京都店)

 --大学の勉強で役立つ点は

 「小麦と大豆を学んだが、3、4回生のときに京大農場(大阪府高槻市)で品種改良した野菜類の栽培を一通り学んだ。こうした経験が大きい」

 --政府へ農業施策の要望は

 「農業は北海道、九州と地域によって事情が異なる。ただ、法律は全国一律だ。農業施策の権限などをもっと地方自治体に委譲した方がよいと思う」

 --今後の経営目標は

 「(18年度を最終年度とする)5カ年の再建計画の中で株式上場(IPO)を果たし、株主に利益を還元していきたい」

                   ◇

【プロフィル】西辻一真

 にしつじ・かずま 京都大農卒。民間企業で約9カ月間の勤務を経て、2007年マイファームを設立。11年の東日本大震災に伴う東電福島第1原発事故の影響で経営危機となり解任。13年5月に現職へ復帰。10年度に農林水産省の政策審議委員をつとめた。33歳。福井県出身。

                 □ ■ □

 ≪イチ押し!≫

 ■無農薬野菜や蜂蜜品ぞろえ

 マイファームは、新規事業の一環で、無農薬で栽培した野菜類を品ぞろえした八百屋「マイファーマー」(京都店)を京都、東京・世田谷、名古屋・栄の全国3カ所で展開している。

 京都駅から徒歩15~20分。本社が入るビル1階にある京都店(京都市下京区)では、自社農場で栽培された無農薬野菜が一番人気。市川野花(やか)店長は「今の時期は、温かい焼き芋も人気で、おいしいですよ」と話す。

 店頭では、同社の農業ビジネススクールを卒業し、就農した農家が生産した野菜類も取りそろえる。販路開拓の支援に加え、消費者の反応をみることで、今後の生産面に生かしてもらう狙いもあるためだ。

 同社は政府の国家戦略特区に指定される兵庫県養父市で、養蜂の子会社「マイハニー」を設立。現地で取れた蜂蜜を店頭で販売する予定にしている。

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