□三菱ふそうトラック・バス社長 マーク・リストセーヤさん(48)
--今後の経営計画は
「ダイムラー(グループの商用車部門)は昨年50万台を販売し、うち三菱ふそうが約4割の18万台を占めた。(グループでは)2020年に70万台に引き上げる計画を掲げており、三菱ふそうは30万台を目指す。責任は重い。川崎工場はマザー工場として約20万台を生産でき、どのような需要の波が来ても対応できる。インド(のグループ会社)と統合も進めており、購買や開発は日本、IT関連の組織はインドに置く可能性が高い」
--商用車市場の現況をどうみているか
「日本は堅調だが、インドネシアは市場縮小に直面している。ただ、将来は回復すると思うし、インドと周辺地域は人口の伸びを考えてもトラック需要は伸びるだろう。アフリカやミャンマーでは中国メーカーが成長しており、戦っていかないといけない」
--どう差別化していくのか
「(中国メーカーは)政府の支援を受け、インフラプロジェクトと抱き合わせで(販売して)きている。私たちは民間企業であり、質に集中する。商品の質が高ければ(新興国市場でも)戦える。(維持費などを含めた)トータルの価格で差別化する。商品は燃費性能を高め、迅速で信頼性のあるサービスを提供していく」