【経済重大ニュース2015】(下)(4-1) (1/4ページ)

2015.12.30 05:00

2013年2月の東芝社長交代会見で握手する西田厚聡会長、田中久雄副社長、佐々木則夫社長(左から、肩書きは当時)。いずれも退任に追い込まれた=東京都港区

2013年2月の東芝社長交代会見で握手する西田厚聡会長、田中久雄副社長、佐々木則夫社長(左から、肩書きは当時)。いずれも退任に追い込まれた=東京都港区【拡大】

  • 不正ソフトが搭載されていたとみられるフォルクスワーゲンのエンジン(ブルームバーグ)
  • くい打ちデータ偽装問題の会見ので頭を下げる旭化成建材の前田富弘社長(右)と親会社の旭化成の浅野敏雄社長=10月20日、東京都千代田区
  • 11月に開催した全館売り尽くしセールについての記者会見後、撮影に応じる大塚家具の大塚久美子社長=東京都新宿区

 ≪東芝不正会計≫

 ■3トップが関与 過度に利益追求

 「企業統治元年」といわれた2015年に発覚した東芝の利益水増し問題は、過去7年間の決算の修正額が税引き前損益で2248億円に上り、歴代3社長が引責辞任する異例の事態に発展した。東芝は16年3月期には5500億円の最終赤字を計上する見通し。家電事業などで1万人超のリストラを実施するなど構造改革を進めるが、前途は多難だ。

 問題が浮上したのは今年2月12日。内部告発を受けた証券取引等監視委員会から報告命令が出され、東芝が自己調査を行った結果、インフラ関連の工事進行基準の会計処理で調査が必要とする案件があると判明した。

 その後の社内調査や第三者委員会の調査で、コストを少なく計上したり、損失を先送りしたりする方法で、ほぼ全事業にわたり組織的な利益水増しが常態化していたことが分かった。

 東芝は08年のリーマン・ショックや11年の東日本大震災で収益が悪化。第三者委の調査では、佐々木則夫副会長が月例の報告会で部下に無理に利益を上げるよう指示していたほか、田中久雄社長が部下に対し、利益のかさ上げを指示していたメールも確認された。7月21日には田中、佐々木の両氏と西田厚聡相談役の歴代3社長が辞任。東京証券取引所は9月15日付で東芝株を「特設注意市場銘柄」に指定した。

 室町正志社長を中心に9月末に発足した新体制は、社外取締役を4人から7人に増やしたほか、歴代3社長ら旧経営陣5人に計3億円の損害賠償を求める東京地裁に提訴。一方で、株主が東芝を相手取り訴訟を起こす動きも国内外で広がっている。証券取引等監視委員会の勧告を受け、金融庁は東芝に73億7350万円の課徴金納付を命令。監視委は歴代3社長について、金融商品取引法違反の罪での刑事告発も検討している。(宇野貴文)

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