--複合機の海外展開にも積極的だ
「アジア、オセアニアを販売エリアとし、14カ国のほぼ全てでトップシェアを確保している。中国は4年前ぐらいまでは6位、7位のレベルだったが、中国人の好む『チャイナレッド』を再現するなどの工夫をしてトップに躍進できた。他の地域でも、現地のニーズを把握して、独自商品の開発につなげたい。国内と海外の売上高の比率は5対5だが、将来的には4対6ぐらいにしていきたい」
--16年は社長就任2年目を迎える
「技術の変化が加速する中、ビジネスも追いついていかなくてはならない。思い切って、いろいろなことを変える年にしたい。米国のゼロックスは、大学の学資援助関連サービス、高速道路のETCシステムなどのソリューション事業を手がけている。もちろん、当社も複合機にしがみつくつもりはない。オフィス関連の分野を中心に、さまざまなソリューションを提供していきたい」
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【プロフィル】栗原博
くりはら・ひろし 学習院大法卒。1978年富士ゼロックス。営業統括本部販売本部官公庁支社長、取締役常務執行役員、取締役専務執行役員を経て、2015年6月から現職。宮城県出身。