「下町ロケット」撮影支えた開発現場 ものづくり振興へ熱い思い (1/6ページ)

2016.1.7 06:29

クボタ筑波工場での撮影風景。社員がエキストラとして参加したシーンもあった

クボタ筑波工場での撮影風景。社員がエキストラとして参加したシーンもあった【拡大】

  • フジキンがドラマ用に製作したバルブ

 国産ロケットエンジンや心臓人工弁の開発をめぐる攻防を描き、高い視聴率を記録したTBSのドラマ「下町ロケット」。阿部寛さんが演じた主人公の佃航平をはじめとして、ものづくりに対する熱い思いを込めたせりふが共感を呼んだが、ドラマに迫真性をもたらした最大の“立役者”は、撮影に協力した企業の匠(たくみ)の技や最先端技術、それを支える開発現場だ。

 ドラマと同じ歴史

 昨年8月、バルブ機器の有力メーカー、フジキン(大阪市北区)に、つくば先端事業所(茨城県つくば市)を下町ロケットのロケ地として使用したいとの申し出があった。

 業界団体である日本バルブ工業会からフジキンを紹介されたTBSは当初、佃航平が社長を務める「佃製作所」の本社を思い描いていた。しかし、同社は町工場が並ぶ東京都大田区の設定。フジキンの事業所は新しい上、敷地面積が約11万5000平方メートルと広く、佃製作所のイメージとはかけ離れていたため、帝国重工の拠点として活用することになった。

実はロケで使用された棟はもともと…

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