【2016 成長への展望】日産自動車社長 カルロス・ゴーンさん(61)
■ルノーとの機能統合を新ステップへ
--昨年12月に資本提携するルノーの筆頭株主、フランス政府が経営に介入しないことで合意した
「日産、ルノー両社が相乗効果を追求しつつ、自主性を持って経営できる。ルノーは日産に43.4%を出資し、日産も15%をルノーに出資するが、1999年の提携開始から相互の経営には干渉してこなかった。対等なパートナーシップという不文律が合意で明文化され、重要な節目になった」
--提携関係の強化は
「2014年4月に研究・開発や購買など4部門を機能統合した。追加の機能統合も議論し、今年は新しいステップを発表したい。ただ、合併にはまだなすべきことがあり時期尚早だ。合併の有無にこだわらず、両社の相乗効果に合致することをやるべきだ」