当然、Qarnotがエコシステムを確立しないと機能しないシステムだが、フランスの実証実験では100戸の家庭がQ.radによって電気代を使わずにヒーターを利用できたという。まずはスマートビル向けに提供し、2017年以降、個人宅にも提供開始する予定。
日本のベンチャーメーカーであるCerevoは、IoT自転車「ORBITREC」を展示。レースにも使えるというスポーツタイプの自転車で、チタン焼結型3Dプリント技術とカーボンファイバーチューブを組み合わせた構造で、最短納期1カ月以内、価格7000ドル(約83万円)以下を実現している点も特徴だが、フレームダウンチューブに各種のセンサーを内蔵しており、走行中のログを取得・分析できるのも大きな特徴。
搭載するセンサーは加速度・角速度・地磁気の9軸センサーと、温度、湿度、気圧、照度、衛星利用測位システム(GPS)。これらによって、どういった環境や路面をどのように走行したというログを取得できるが、それに加え、走行先の天気や、他のユーザーが急ブレーキをかけたことで事故の発生確率が高いなどといったデータに基づいて、ユーザーのスマホにプッシュ通知で注意を促すといった機能も搭載する。