--自動車分野における開発の課題は
「一つはハイブリッド車、電気自動車などのエコカーの普及に加え、既存のガソリン車でも軽量化が進んでおり、それに対応した技術開発が必要。もう一つは情報通信技術の発達による車載端末の高度化に対応した製品の開発も求められている。というのも、30年くらいには自動運転が一般にも普及していると想定されるからだ」
「こうした技術トレンドの予測を踏まえ、スマートフォンや小型情報端末向けの製品開発に従事したエンジニアを自動車分野に異動させるなど、開発体制の強化を図っている」
--活躍の場が広がる介護ロボット向けの受注も期待できそうだ
「ロボットは位置制御に関する技術が求められる。スイスのTEコネクティビティグループが14年以降、センサー関連企業をM&A(企業の合併・買収)で取得しており、この分野でも存在感を高めたい」
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【プロフィル】上野康之
うえの・やすゆき 東海大工中退。1983年日本エー・エム・ピー(現タイコエレクトロニクスジャパン)入社。自動車本部本部長、副社長などを経て、2015年1月から現職。神奈川県出身。