東京原油が安値更新 一時11年半ぶりの安値水準

2016.1.14 22:20

 14日の東京商品取引所で中東産原油の先物価格が一時1キロリットル当たり2万1770円をつけ、平成16年7月以来、約11年半ぶりの安値水準となった。株価終値に相当する清算値は前日比1140円安の2万2030円となり、年初来安値を更新した。

 中国経済の先行き不安に加え、サウジアラビアやイランなど中東産油国は減産に向けて足並みがそろっていない。供給過剰感が強まっており、売り注文が優勢となった。値下がりしたのは決済期限が最も先で出来高が多く、取引の中心となっている、今年6月の価格を想定した先物。

 一方、13日のニューヨーク原油先物相場は、指標の米国産標準油種(WTI)2月渡しが前日比0・04ドル高の1バレル=30・48ドルで取引を終えた。

 前日に一時1バレル=30ドルを割り込み、約12年1カ月ぶりの安値まで値下がりした反動で買い戻しが入り、小幅ながら8営業日ぶりに反発した。ただ、前日比で一時マイナスとなる場面もあった。

 市場では米欧によるイランへの経済制裁解除が近く発表され、イランの原油輸出が増えるとの見方が強まっており、相場は全般的に軟調で先安観が強い。

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