ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長の一問一答は次の通り。
--昨年12月にホンダジェットの納入を開始した
「航空機は品質管理や安全基準などで最高の水準を要求される。米航空局の承認を得るために約240万ページの書類を提出した。うれしいと同時に未経験の領域に踏み入れたという気持ちだった」
--生産計画は
「月3、4機で生産し、2年目は5、6機に増やす。追加受注もあるので3年目以降は状況をみながら調整するが、最大年100機の生産能力がある」
--課題は
「従来の小型ジェット機の少し狭い、遅い、(機内が)うるさいなど問題点を改善し、高級な乗り心地にしたので商品力はある。航空機は整備スケジュールが厳密なので、今後は技術者の水準維持などアフターサービスにも力を入れる」
--新規参入の狙いは
「幅広い顧客にアピールし、市場拡大の起爆剤になりたい。比較的安価で信頼性が高いホンダジェットで小型ジェット機のイメージを変え、米国や欧州、中国に広げたい。認知が上がり、インフラが整えば日本でも普及の可能性はある」