「最後の0系」新幹線、無償譲渡も7年間“放置” 歴史的資料をないがしろ? (2/4ページ)

2016.1.22 13:12

シートをかけられたまま放置されている「最後の〇)系」の先頭車=大阪水下氏の吹田操車場跡

シートをかけられたまま放置されている「最後の〇)系」の先頭車=大阪水下氏の吹田操車場跡【拡大】

  • オリジナルとは異なる薄い水色に塗られた0系車両=大阪市摂津市
  • 平成20年にデビュー当時の塗装を施されてJR山陽新幹線を運行する0系新幹線

 JR西によると、現存する「最後の0系」は2両だけで、吹田市のほかは、製造元の川崎重工業(神戸市)が兵庫工場で保存・展示。川崎重工業は、日本の高い技術力を示した歴史的に貴重な資料だとして有償で提供を受けた。一方の吹田市は、無償で譲り受けたもののJR西側に返却を打診したこともあったという。

 吹田市は昨年、周辺に公園を整備し、現地で公開する方針を決定したが、実現まで数年かかる上に、劣化部分の修復などで多額の費用がかかる可能性がある。

 新幹線初の車両「0系」は資料的価値が高く、引退後も国内だけでなく海外の博物館でも展示されるなど幅広く活用されている。客らを呼び込む“起爆剤”になったケースもあるが、明確な計画がなく譲り受け約7年も放置していたことが今回判明した大阪府の吹田市同様に維持管理に問題を抱える場合もある。

「新幹線のない四国でも0系がみられると、大人から子供まで大人気だ」

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