家庭の1カ月の電気代は基本料金と電力量料金からなる。基本料金は一度に使える電気機器の大きさを示す契約容量によって変わり、電力量料金は1カ月間の使用量に比例する。まずは月々の検針票で契約容量と使用量を把握することが不可欠だ。
東電の現在の料金をみると、一般的な家庭の契約容量は10~60アンペア。容量が増えれば基本料金は高くなる。契約容量が40アンペア、月の使用量が400キロワット時とすると、現在の電気代は月約1万1千円になる。
各社の新プランも契約容量によって基本料金が異なる。1キロワット時当たりの単価に使用量を掛けると、電気料金が計算できる。一戸建ての4人家族など契約容量や使用量が大きい家庭は、東電の従来料金より優遇したプランが目立つ。一方、使用量が少ない家庭だと、逆に単価が上がり現在よりも電気代が高くなるケースもある。
新電力はガスと電気、携帯電話と電気といったセット割引に力を入れている。セット割引は電気と他のサービスを組み合わせることで、それぞれのサービスから少しずつ値引きができ、さらに得になる仕組みだ。