このためエキマルシェ新大阪のコンセプトは、乗り継ぎなどの待ち時間に立ち寄れるように「さっと立ち寄り15分でプチ満足」。利用者を素通りさせない工夫を徹底し、とくに在来線の利用者のマーケティングに力を入れた。
新大阪駅は新幹線の利用者ばかりに目が行くが、改札内を通行する利用者の半数は、在来線だけの乗り継ぎ客である点にあらためて注目したのだ。
これまでの流出先の百貨店を意識し、デパ地下で実績のあるタイ総菜「チャンロイ」や、パン屋「デ トゥット パンデュース」などを誘致した。
さらに、エキマルシェ大阪駅での営業実績のあるお茶漬け店「だし茶漬け えん」が出店。同店を運営する外食チェーンのビー・ワイ・オー(東京)の広報担当者は「通勤通学客でにぎわう朝夕の時間帯以外も、遅い昼ご飯などで需要がある」としている。
一方、個性的な店舗も出店し、新幹線の利用者の取り込みも図る。