米フォード年内に日本撤退 販売・輸入停止 収益確保見込めず 

2016.1.25 23:27

2014年1月、小型車「フィエスタ」をPRするフォード日本法人の幹部=東京都港区

2014年1月、小型車「フィエスタ」をPRするフォード日本法人の幹部=東京都港区【拡大】

 米自動車大手フォード・モーターは25日、今年末までに日本での全ての事業から撤退すると発表した。収益確保の見通しが立たないためとしている。インドネシアからも撤退する。国内の販売店52店舗を閉鎖し、フォードとリンカーンブランドの新車の販売や輸入を停止する。また、日本で行っていた製品開発も他国の拠点に移す。

 日本からの撤退について、アジア太平洋地域を担当するフォード・アジア・パシフィックは「日本事業は収益性確保に向けた合理的な道筋が立たず、投資に対して十分なリターンは見込めないと判断した」とコメントした。

 フォードの日本法人は1974年から営業しており、従業員は約290人。撤退まで勤務した後、退職する見通し。車の所有者に対しては、撤退した後もアフターサービスや部品交換、保証サポートなどを提供していくという。

 日本自動車輸入組合によると、昨年のフォードの乗用車の販売台数は前年比5・6%増の4856台。外国メーカー車に占めるシェアは1・7%にとどまっている。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。