キヤノンが27日発表した2015年12月期連結決算は、売上高が前期比2.0%増の3兆8002億円、営業利益は2.3%減の3552億円、最終利益は13.6%減の2202億円と増収減益だった。デジタルカメラやインクジェットプリンターの販売が中国などの新興国市場で振るわず、開発投資などで経費が増えた影響で利益が減った。
16年12月期の連結業績予想は、売上高が1.3%増の3兆8500億円、営業利益は1.3%増の3600億円、最終利益は4.4%増の2300億円と増収増益を見込む。
東芝が売却方針を示している医療機器子会社、東芝メディカルシステムズに関して、キヤノンの田中稔三副社長は「高収益の会社なので(争奪戦が)過熱している。対応を考えている」と、買収を検討していることを明らかにした。