ソニーが29日発表した平成27年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比0.1%増の6兆2816億円、営業利益が2.3倍の3870億円、最終損益が2361億円の黒字(前年同期は191億円の赤字)だった。10~12月期の営業利益が2021億円で、2000億円を超えるのは8年ぶり。28年3月期の通期業績予想は据え置いた。ただ、スマートフォンのカメラなどに使われ、好調が続いてきた画像センサーの需要に“変調”がみられ、先行きに不安を残した。
営業利益では前年同期に不振だったスマホ事業の赤字が大幅に縮小したほか、据え置き型ゲーム機「プレイステーション4」の世界販売が好調だったゲーム事業では5割を超える増益を確保。エレクトロニクス(電機)の多くの事業で業績が改善し、全体を押し上げた。