楽天は28日、子会社が提供する格安スマートフォンサービス「楽天モバイル」に、月額850円で利用できる定額通話サービスや、海外で割安に利用できるプリペイドSIMカードの販売を開始すると発表した。新たに楽天独自の「楽天メール」も利用可能にする。
定額通話は楽天モバイル契約者向けオプションサービスとして、同日から提供を開始。1回当たり5分以内なら何回でも通話でき、5分を超過した分は携帯大手の半額の30秒10円で利用できる。
平井康文副社長は会見で、「大手を超える満足度をめざす」と述べ、仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービス拡大の意欲を示した。
3月10日から提供する海外SIMは、海外渡航者向けのSIMカードで同社の契約者以外も利用可能。約190カ国で第3世代携帯電話規格の通話やデータ通信が行える。
料金は初期費用3000円と、7日間利用できる欧州向けパックは通話が3190円(100分)から、データ通信が820円(50メガバイト)から。
同社は楽天モバイルの直営ショップを8店舗開設しているが、今後は上新電機やエディオンなど提携企業の店舗内ショップを100カ所まで拡大し、顧客の利便性向上に取り組む。