不動産賃貸仲介のエイブルが1月3日放映開始した新CM「あたらしい私」篇は、土屋太鳳さんが好演。出世作となった昨年のNHK連続テレビ小説「まれ」で演じた、ひたむきな主人公の姿が記憶に新しい美形女優だ。CMでは、進学や就職のシーズンを迎え、不安と期待の間で揺れるフレッシャーズの気持ちを、印象深い大きな瞳と豊かな表情で表現している。
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バスに揺られながら、新しい町の景色を見つめる土屋さん。「お母さん、不安だらけの新生活が始まります…」。CMは、そんなモノローグで始まる。
一人でエイブルの店に入り、伏し目がちに部屋の相談を切り出す土屋さんだが、「大丈夫です。一緒に探しましょう」と女性社員に励まされ、表情がぱっと明るくなる。
注目したいのは、紹介された部屋が気に入り、うなずく場面。いい部屋が見つかり喜ぶウキウキ顔から、新生活への決意がこもった顔つきへと微妙に変わり、「ここにします」と答える声も引き締まる。
ラストシーンでは、希望に満ちた笑顔で「やるぞー!」と力強く叫び、夕焼けの中を自転車で疾走。筋書きはいたってシンプルだが、わずか15秒の間にくるくるとポジティブな変化を遂げる土屋さんの表情は見ていて心地よい。