輪島塗の高級空気清浄機　家電メーカー「カドー」と共作　千舟堂

　文化庁認定の輪島塗技法に基づき輪島漆器の制作と販売を手がける「千舟堂（せんしゅうどう）」（岡垣漆器店、石川県輪島市）は、家電メーカーのカドー（東京都港区）と共作で、「カドー空気清浄機　輪島塗モデル」の販売を始めた。匠の技と日本のモノづくりの技術の融合を目指した高級品で、千舟堂やカドーオンラインストア、百貨店などで販売する。

　「普遍的で永く愛されるモノづくりを」という両社の共通の思いで誕生した。カドーの空気清浄機「ＡＰ－Ｃ１１０」のボディー全面に生地から起こし輪島塗を施している。職人の手仕事によって数カ月かけて作られる一点物。輪島塗の代表格である漆黒「波千鳥（なみちどり）」（４５万円）と朱赤の「根来（ねごろ）」（３５万円、いずれも税抜き）の２種類。

　空気清浄機の大きさは、直径２５センチ、高さ３４センチ。レイアウト自在のコンパクトな１２畳タイプで、微小粒子状物質「ＰＭ２．５」も逃さない高性能除菌・消臭・脱臭フィルターを内蔵している。