日本を選んでくれた大切な“お客さま”を「爆買い」呼ばわりする違和感 (1/3ページ)

2016.2.2 06:33

日本国内の「春節商戦」が本番を迎え、バスで免税店で買い物をする中国からの団体客=19日午後、東京・銀座

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【Bizクリニック】

 ■ALEXANDER&SUN 代表取締役・鄒積人

 訪日客数が為替の円安、免税対象商品の拡大を追い風に大幅に増えている。日本政府観光局(JNTO)がまとめた2015年の訪日客数は、前年実績の1341万人をはるかに上回る1973万人に達した。また、観光庁によると訪日客の旅行消費額は15年7~9月期に、四半期として初めて1兆円の大台に乗せ、15年は3兆4771億円と半導体などの電子部品、自動車部品の輸出額に匹敵する規模になった。旅行消費額全体のうち、半数近くを占めるのが中国からの観光客である。中国人観光客は各種メディアから「爆買い」と揶揄(やゆ)されているが、日本経済を潤してくれる、実にありがたい存在であり、それを「爆買い」と呼ぶのは違和感がある。

 経済は企業間だけでなく、国家間の戦いでもある。訪日客を迎え入れるにあたっても、ビジネス意識を持つべきではないだろうか。

 日本を訪れる外国人が大幅に増えたとはいえ、14年のデータでは世界22位、アジアでも7位に過ぎない(JNTO調べ)。世界ではフランスがトップで8370万人。アジアでは1位が中国の5562万人、トルコ、香港、タイ、マカオ、韓国と続く。

「爆買い」は、観光産業に携わる者からの反感を買いかねない言葉

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