シャープ、鴻海傘下で再建 部品調達や生産能力で相乗効果 (1/3ページ)

2016.2.5 05:00

会見終了後、記者団に囲まれて質疑に応じるシャープの高橋興三社長=4日、東京都港区

会見終了後、記者団に囲まれて質疑に応じるシャープの高橋興三社長=4日、東京都港区【拡大】

 経営再建中のシャープは4日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業から6000億円を超える出資を受け、傘下に入ることで最終調整に入った。高橋興三社長は4日の記者会見で、鴻海について「強い部品調達能力や生産能力を持っており、大きな相乗効果がある」と期待を示した。今後1カ月をめどに最終契約を結びたい意向だ。シャープは、官民ファンドの産業革新機構の支援を受けて経営を立て直す検討を進めてきた。鴻海が出資額を革新機構案の約2倍に引き上げたことから、一転して外資の下で再建を目指すことになった。

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 ◆矢継ぎ早に好条件

 1月30日、土曜で社員もまばらな大阪市阿倍野区のシャープ本社の一室。高橋社長らと鴻海の郭台銘会長が向かい合った。

 「鴻海とシャープは技術で補い合える」。郭会長は2時間半の滞在で再建策を説明し、6000億円超の巨額な拠出もさることながら「事業売却はしない」「シャープのブランドは維持する」「従業員の雇用も守る」「首脳陣の退任は求めない」と矢継ぎ早に好条件を提示した。

 「100年企業のシャープをもう100年続くよう支援する」とまくしたてる郭会長の迫力ある説明にシャープのある取締役は「今回は本気だ」と感じた。

 郭会長と相前後し、革新機構の谷山浩一郎執行役員も、前日に意思決定機関である産業革新委員会で大筋了承した再建案を高橋社長に説明。シャープ本体に3000億円規模を出資し、株式の過半を取得して経営を主導するのが柱だった。

 高橋社長は4日の都内での会見で、1カ月以内の契約締結に向け、鴻海と革新機構との協議を並行して行う考えを示した。

 その一方で、鴻海からの支援受け入れに前向きともとれる発言を繰り返した。

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