ゆうちょ銀行は8日、日銀がマイナス金利政策の導入を決めたのを受けて、預貯金の金利を引き下げると発表した。9日から、期間6カ月以上3年未満の「定額貯金」は年0.035%から0.025%に下がる。一部の地方銀行や大手銀行が定期預金の金利を引き下げたのに続き、マイナス金利決定に伴う影響がさらに広がった。
同様にみずほ銀行は8日、2~10年満期の定期預金の金利を9日から年0.005~0.06ポイント引き下げると発表した。金額や預入期間(1カ月~10年)にかかわらず、すべて普通預金金利に0.005ポイント上乗せした0.025%になる。みずほ銀は8日に金利を引き下げたばかりで、わずか1日で見直すのは異例だ。
ゆうちょ銀で預入金額が最も多い定額貯金は、預入期間が6カ月以上3年未満の金利は0.035%、3年以上は0.04%だった。9日以降は全期間で0.025%とする。
出し入れしやすい「通常貯金」の金利は0.03%から0.02%に引き下げる。定期貯金もいずれの預入期間でも下げる。5種類の預貯金金利が下がって、平成19年の郵政民営化以降、過去最低になる。