長期金利、初の0%に 異常事態…満期保有でも国債利益なし

2016.2.9 10:50

 9日の債券市場で、住宅ローンや企業向け融資の目安で長期金利の代表的な指標である新発10年国債利回りが過去最低の0%をつけた。日銀がマイナス金利の導入を決めたことに加え、世界経済の減速懸念から比較的安全資産とされる日本の国債に資金が集まり、利回りが急低下した。

 最も安全な運用資産とされてきた国債だが、0%の利回りで購入して満期まで保有しても利益は出ない。仮に0%を下回るマイナスとなればスイスに次いで2例目。長期金利がマイナスになれば、お金の借り手が利息をもらえるという異常事態に突入する。年金や保険などの運用で一段の環境悪化が避けられない状況となってきた。

 日銀が1月29日、民間銀行が日銀に預ける当座預金の一部に年マイナス0・1%の金利を課す政策の導入を決めたことを受け、市場で取引される国債利回りに低下圧力がかかっている。すでに今月5日時点で、満期までの残存期間が9年以下の国債は利回りがマイナスになっていた。

 10年国債の利回りが0%になったことで住宅ローンや企業向け融資の金利は一層の低下が見込まれ、設備投資や個人消費を活性化させる効果が期待できる。ただ、貸出金利はすでに過去最低水準のうえ、企業の手元資金が潤沢にある中で景気をどこまで押し上げられるかは見通しにくい。

 今後の10年債利回りの見通しについて、野村証券の松沢中チーフ・ストラテジストは「瞬間風速でマイナスに突っ込む可能性はある」と話している。

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