■人材確保や資金調達に一役
4月に施行される女性活躍推進法に伴い、企業側は優秀な女性の確保が課題となる。こうしたニーズを踏まえ、総合人材会社インテリジェンス(東京都千代田区)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は昨年11月、「女性のための転職フェア」を都内で実施した。DODAによる女性向け転職フェアは昨年5月に次いで2回目。短期間の追加開催にもかかわらず、1回目と同様に100社超の企業が出店。求職者側は20代後半が中心で、2日間で2500人近くが参加、積極的な情報収集を行った。
フェア参加者は就職氷河期に活動を強いられており、希望と異なる企業・業種に進まざるを得なかった女性が少なくない。景気回復を追い風に、企業の採用意欲が高まっていることを踏まえ、「『女性が活躍している会社に移って仕事をしたい』というキャリア志向が強まっている」(木下学DODA編集長)のが、この世代の特徴だ。
それを証明するのがDODAへの求職登録者の割合。一般的な男女比率は7対3。これに対し25~30歳は5対5と女性の割合が突出している。転職適齢期との“マッチングニーズ”は高いだけに「今回を契機に、女性向けのイベントに力を入れていく」(木下氏)計画だ。