任天堂は17日、友人らと交流できるスマートフォン向けアプリ「Miitomo(ミートモ)」の専用サイトを開き、事前登録の受け付けを始めた。3月中旬以降、日本や米国など16カ国で無料配信を始める。アプリ配信は初めて。
拡大する市場で収益源を増やしながら、ゲーム専用機への懸け橋としても活用したい狙いがある。
アプリでは、「Mii」という自分に似せたキャラクターを作成。近況や趣味などキャラが投げ掛ける質問に答えると、アプリ上で友達関係にある人に自動的に情報を発信する。キャラと実際の写真を組み合わせた画像を作り、フェイスブックなど会員制交流サイト(SNS)に投稿できる。キャラを着飾る服は購入も可能。
ゲーム雑誌「ファミ通」の推計では、専用機の国内ソフト市場は2014年に2617億円に減少。一方、スマホ向けゲームは10年の1187億円から14年は7154億円と6倍になった。
スマホ向けに後発で参入する任天堂は、新たなファンを獲得し、得意とするゲーム専用機に呼び込む戦略を描く。