マクドナルド、日本流復活で巻き返し意欲 米本社が保有株一部売却 (1/3ページ)

2016.2.20 07:03

マクドナルド原宿表参道店の入り口近くに掲げられた閉店を伝えるお知らせ=1月15日、東京都渋谷区

マクドナルド原宿表参道店の入り口近くに掲げられた閉店を伝えるお知らせ=1月15日、東京都渋谷区【拡大】

 日本にファストフード文化をもたらした日本マクドナルドホールディングス(HD)は、時代の変化への対応が遅れ、不祥事も重なって2015年12月期に上場以来最大の赤字に陥った。ただ、現場を締め付けていた米国本社が保有株の一部を手放す方針を示し、社内には活気が戻り始めた。ブランドの象徴だった「スマイル」を取り戻せるか。「外食の雄」は正念場を迎えた。

 33カ月ぶりのプラス

 「顧客が戻ってきているのが喜びだ」。9日、決算発表の記者会見に臨んだサラ・カサノバ社長の表情は明るかった。決算内容は悪かったが、年明け1月の既存店客数が33カ月ぶりにプラスに転じたためだ。きっかけはチョコレートソースをかけたフライドポテトの人気。カサノバ氏は「日本発の商品が世界で話題になった」と胸を張った。

 1971年に米本社と共同出資で創業した藤田田氏(故人)は「外資系」と呼ばれるのを嫌い、「外技系」と名乗った。米国のシステム(技術)を使うが、経営は日本流という自負があった。

1号店も米本社が推す郊外ではなく一等地の東京・銀座にオープン

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