電機メーカーの労働組合でつくる電機連合は22日、第1回中央闘争委員会を開き、経営再建中の東芝とシャープの両労組が、今春闘の「統一闘争」から離脱することを正式に承認した。東芝の離脱は初めて。シャープは4年連続の離脱となる。
有野正治中央執行委員長は、平成28年春闘について「取り巻く環境の急変、業績のばらつきが大きいことから難しい交渉となる」と指摘。一方で「電機労使が果たすべき社会的役割を、これまで以上に求められる闘争だ」とし、3年連続のベースアップ(ベア)実現に意欲を示した。
日立製作所やパナソニック、三菱電機、富士通、NECなどの各労組は18日までに要求書を提出。ベア要求は月3千円とし、昨年の要求(月6千円)から水準を引き下げた。3月16日の一斉回答に向けて、今後、労使交渉が本格化する。