タカタ製エアバッグのリコールは世界で5000万台規模に拡大し、費用は数千億円に膨らんでいる。
タカタは異常破裂の原因についてドイツの研究機関に調査を依頼しており、メーカーへの報告には研究機関の関係者も同席。
最終的な原因は特定できていないものの、複合的な要因で部品に水分が入り、異常破裂につながったことなどを説明するもようだ。
今後、ホンダなどが独自に行っている調査の結果も見ながら、タカタとメーカーのリコール費用の分担をめぐる協議が本格化する。タカタが一定の責任を認めれば「メーカーも話に入りやすくなる」(日系メーカー)とみられる。
タカタは費用負担で資本不足に陥る可能性が高く、メーカーに財務支援を求める方針。再建計画を助言する外部専門家からなる第三者機関を設置するなどして、メーカーの理解を得ようとしている。