シャープ、捨てられなかった成功体験 自力再建断念…“脱液晶”できず (1/5ページ)

2016.2.27 06:59

奥田隆司社長(当時)の後任に決まり会見する高橋興三氏。トップが交代しても経営悪化の流れは変わらなかった=2013年5月(ブルームバーグ)

奥田隆司社長(当時)の後任に決まり会見する高橋興三氏。トップが交代しても経営悪化の流れは変わらなかった=2013年5月(ブルームバーグ)【拡大】

  • 閉鎖されるシャープの天理工場=奈良県天理市
  • 大阪市阿倍野区のシャープ本社

 シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入る資本提携の正式契約を急ぎ、早期の経営再建を目指す。ブランド力や技術力で鴻海よりも優位にあったはずのシャープが、自力再建を諦め、鴻海に買収される立場に甘んじることになった元凶はどこにあったのか。

 「世界では生産規模で勝負が決まるパワーゲームが起きている。もはや技術だけでは勝てない」

 2012年6月、シャープが都内で開いた経営戦略説明会で、奥田隆司社長(当時)は、その3カ月前に合意した鴻海との資本業務提携の背景について、こう語った。

 同年4月、ソニーや日立製作所、東芝の中小型液晶事業を統合し、官民ファンドの産業革新機構が出資した日の丸連合、ジャパンディスプレイ(JDI)が発足していた。もちろん、シャープも合流を打診されたが、選んだのは日台連合だった。12年3月期に約3760億円の最終赤字に沈んだ経営を電子機器受託製造サービス(EMS)世界最大手、鴻海との提携を軸に立て直す戦略を描いた。

液晶事業への過剰投資と、液晶依存体質から脱却できず

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