シャープ、捨てられなかった成功体験 自力再建断念…“脱液晶”できず (2/5ページ)

2016.2.27 06:59

奥田隆司社長(当時)の後任に決まり会見する高橋興三氏。トップが交代しても経営悪化の流れは変わらなかった=2013年5月(ブルームバーグ)

奥田隆司社長(当時)の後任に決まり会見する高橋興三氏。トップが交代しても経営悪化の流れは変わらなかった=2013年5月(ブルームバーグ)【拡大】

  • 閉鎖されるシャープの天理工場=奈良県天理市
  • 大阪市阿倍野区のシャープ本社

 ところが日台連合はすぐに暗礁に乗り上げた。鴻海が1株550円でシャープに9.9%を出資するとした合意を実行しなかったからだ。シャープは銀行の融資を受けて自立再建することになった。

 リスク認識も期待

 シャープの経営危機は液晶事業への過剰投資と、液晶依存体質から脱却できなかったことが原因だ。

 ブラウン管時代に存在感の薄かったテレビ事業で、液晶ディスプレーの実用化を先行したことで薄型テレビ時代を切り開いた成功体験が捨てられなかった。

 経営危機後も浮き沈みの激しいリスクを認識しながら液晶事業を収益の柱として過度に期待し続けた。シャープ幹部は「かつてブラウン管を自社生産できなかったという二流意識を変えてくれた液晶を捨てられなかった」と悔やむ。

「シャープは液晶でひたすら『技術が高ければ勝てる』と投資を続けて負けた」

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