シャープ、捨てられなかった成功体験 自力再建断念…“脱液晶”できず (3/5ページ)

2016.2.27 06:59

奥田隆司社長(当時)の後任に決まり会見する高橋興三氏。トップが交代しても経営悪化の流れは変わらなかった=2013年5月(ブルームバーグ)

奥田隆司社長(当時)の後任に決まり会見する高橋興三氏。トップが交代しても経営悪化の流れは変わらなかった=2013年5月(ブルームバーグ)【拡大】

  • 閉鎖されるシャープの天理工場=奈良県天理市
  • 大阪市阿倍野区のシャープ本社

 過剰投資の象徴は堺市の液晶パネル工場だ。身の丈を超えた約4300億円を投じたが、稼働を始めた09年10月には前年のリーマン・ショックの影響で需要が激減。巨大な生産能力を持て余して稼働率が低迷し、在庫が積み上がった。

 早稲田大学ビジネススクールの山根節教授(経営戦略論)は「シャープは液晶でひたすら『技術が高ければ勝てる』と投資を続けて負けた」と指摘する。

 同時期に巨額赤字を計上したパナソニックは不振事業の撤退などの構造改革にいち早く踏み切り、BtoB(企業間取引)路線に転換。日立製作所は交通インフラ事業に注力し、ソニーは画像センサーなどの収益の柱を育てて復活した。

 一方、シャープでは液晶の拡大路線を主導した経営トップに代わって12年4月に社長に就任した奥田氏は液晶依存体質を改革することなく、1年間余りで会長に退いた。

ライバルとなったJDIに得意先を切り崩されたことも痛手に

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