五輪の正式種目24種目の半分を支援していることになり、ミズノは「選手の活躍をいろいろな形でサポートしていきたい」(ミズノ広報課)と攻勢をかける。
デサントも負けてはいない。カヌーやフェンシング、馬術、ゴルフ、競泳など6種目でウェアを中心に提供する構えだ。
ほかにも、同じ競技でもウェア、バッグなど異なる用品を提供したり、競泳のように選手がメーカーを自由に選べるケースもある。競技団体とスポンサーー契約を結んでいても、選手が個別に企業と契約を結べる場合がある。選手の活躍を自社ブランドアピールにつなげようと、各社の囲い込み競争はヒートアップしている。
リオ五輪の本番まであと半年。競技によっては、これから五輪出場に向けた最終選考が本格化する。アシックスが公式スポンサーの座を生かして日本発のスポーツ用品会社として世界戦略に弾みをつけるか。はたまた、他社が巻き返しを図るか。フィールド同様の熱い場外の戦いにも目が離せない。