【高論卓説】ビール業界、迫る買収リスク “巨人”が品定め 攻撃は最大の防御に (1/3ページ)

2016.3.1 06:21

 「13兆円の買収金額と、アサヒグループホールディングス(HD)の時価総額(約1兆6485億円)とでは、桁が違う。なので、企業価値を向上させるだけでは、被買収リスクを回避できない」。こう話すのは、小路明善アサヒビール社長だ。小路氏は、3月の株主総会後にはアサヒグループHD社長に就く。

 ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ、ベルギー)が、同2位の英SABミラーを約13兆円で買収を決めたのは昨年秋。時価総額は30兆円を超える「世界シェア3割のジャイアント企業の誕生」(新浪剛史サントリーHD社長)であり、「SABミラーでさえ、M&A(企業の合併・買収)圧力に屈した」(磯崎功典キリンHD社長)結果だった。

 以前フジサンケイビジネスアイで、M&Aで巨大化する企業とモノづくりの関係を論じた(2015年10月15日付1面)。今回は、巨大企業による日本のビール会社買収の可能性について探ってみよう。

 アサヒは2月、英SABミラーが保有する欧州のビール4事業を、約3297億円で買収することでABインベブと基本合意した。独禁法を避ける目的から売りに出された事業をアサヒが買ったのは、攻撃的なグローバル戦略の一環。しかし、本当に大切になっていくのは防御でもある。

元祖コストカッターでもある日産のゴーン社長は…

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