オリックスは3日、2016年度に、基本給や賞与などを合わせて年収ベースで平均約4%の賃上げを実施すると発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)も3年連続で行う。好調な業績を踏まえ、社員の士気を高める狙いだ。
賃上げは主要なグループ会社14社に勤務する社員を対象に実施する。ベアは課長クラス以下の7500人の基本給を月額2000~5000円引き上げ、平均で約1%を底上げする。賞与は部長クラスを含む9000人を対象に平均6%以上、引き上げる。
休暇取得を促進するための「奨励金制度」も新たに導入する。夏に連続で3日以上の有給休暇を取得した社員には、役職に応じて2万~3万円を支給する。
優秀な人材を確保するため新入社員の初任給も引き上げる。オリックス本体では総合職、一般職とも5000円引き上げ、例えば全国転勤がある総合職なら23万円になる。