三井住友の2月の申込件数は新規が前月比約1・5倍、借り換えが約3・8倍に増えた。みずほも2月の借り換えの申込件数が前月から約2倍に増えた。
また、りそな銀行は借り換えの申込件数が6・3倍に増加した。特に「2月に始めた0・5%の金利を適用するインターネット専用プランが好評」(同行)という。
住宅ローン金利の引き下げ競争は、地方銀行にも広がっている。横浜銀行の3月の10年固定型最優遇金利は0・725%と、3メガ銀を下回る。
国土交通省によると、1月の新設住宅着工戸数は前年同月比0・2%増の6万7815戸となり、2カ月ぶりに増えた。今後、住宅ローン低下の恩恵が、実際にどれだけ出てくるのか注目される。ただ、「すでに金利の低い状況が長く続いていて、全体の借り換え需要自体が減少傾向にある」(大手行関係者)との指摘も出ている。(米沢文)