スズキは7日、昨年9月に独フォルクスワーゲングループとの資本提携解消などで買い戻した自社株約1億2000万株のうち7000万株を31日付で消却すると発表した。発行済み株式数の12.5%にあたる大規模な消却で、1株当たりの価値を上げて株主還元につなげる。スズキの自社株消却は初めて。
7日終値に基づく時価は約2000億円。残りの5000万株は保有を継続する。また、スズキはユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を4月1日に発行し、約2000億円を調達することも発表した。2021年と23年を満期とする2種類を発行し、調達資金は主力のインドでの生産設備の増強などに充てる。