印政府、モンサントへの特許使用料引き下げ 遺伝子組み換え綿花で対立

2016.3.12 05:00

インド・グジャラート州の畑で綿花を収穫する女性(ブルームバーグ)

インド・グジャラート州の畑で綿花を収穫する女性(ブルームバーグ)【拡大】

 インド政府はこのほど、米農業バイオ技術大手モンサントの遺伝子組み換え(GM)綿花「Bt綿」に関して、国内での特許使用料の大幅引き下げを決定した。モンサントはかねてより、特許使用料の引き下げが実施された場合「インドにおける今後の事業展開を再検討する」として政府に圧力をかけていたことから、同社の今後の動向に業界関係者の注目が集まっている。

 インド農業省当局者は8日、Bt綿の特許使用料に上限を設け、450グラム当たり最大49ルピー(約83円)までとすると発表した。これにより価格は従来のおよそ70%となる見通し。販売価格にも上限が設けられ、最大800ルピーまでとなる。ラーダ・モハン・シン印農業相は9日発表した声明で「国内農業の利益を保護する目的で、Bt綿と他の遺伝子組み換え綿花の特許使用料を統一することにした」と説明した。

 Bt綿は、モンサントが遺伝子組み換え技術を用いて殺虫性毒素を導入した綿花の種子。インドでは現地企業マヒコとの合弁事業、マヒコ・モンサント・バイオテク(MMB)を通じて販売している。インドの綿花諮問委員会のデータによると、Bt綿が2002年に同国へ導入されて以降、綿花の収穫高は飛躍的に増え、1ヘクタール当たり503キロとほぼ70%増となったという。

 インド政府による今回の決定は、国内における遺伝子組み換え種子の特許使用料が不統一であることに関して、国内の種子企業とモンサントとの間で争いが起きていたことを受けてのもの。インドの独占禁止法当局は2月、政府に対しMMBへの調査を要請していた。

 一方、モンサントの関係者は特許使用料の引き下げについて4日の時点で「インド政府が契約を無視して大幅な特許料の引き下げを行うなら、わが社はあらゆる観点からインド事業のあり方を再検討せざるを得ない」と訴えていた。(ブルームバーグ Lydia Mulvany)

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