液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は16日、年内に国内2工場で一部のラインの稼働を停止するほか、中国の工場の統廃合を進める方針を発表した。これに伴い、国内400人を含む約2500人を削減。検討していたシャープとの事業統合が白紙となり、単独で勝ち残るために固定費削減を含む構造改革に踏み切る。
停止するのは、東浦工場(愛知県東浦町)と茂原工場(千葉県茂原市)の一部ライン。今後は新しい設備を入れて、有機ELやVR(仮想現実)端末向けのパネルなどをつくり、新しい需要に対応する。
人員削減と合わせて、2016年度は80億円、その後は年間で約170億円の固定費削減効果があるという。一方、ラインの減損処理などに伴い約140億円の特別損失を16年3月期に計上する見込み。精査し、必要があれば業績予想を修正する。