16年度の国内販売では、小型・普通車でトヨタ自動車が昨年12月に発売した主力ハイブリッド車(HV)「プリウス」の新型車などが牽引(けんいん)して14年度を上回るが、「軽」は増税の影響が残って14年度を下回る。販売店関係者は「車種によって人気の明暗が大きく、市場全体の勢いにつながらない」と表情をくもらせる。
さらに、反動減が先行き不安に拍車をかける。反動減の影響で14年度は市場が約7%縮小しており、17年度以降も自動車各社にとって厳しい環境が続くのは必至だ。
池会長は「反動減が懸念されるので自動車ユーザーの税負担軽減などに取り組んでいく」と語るが、国内市場の本格回復への道のりは依然として見えない。