ゼンリン、自動運転用市場でも自信 (1/5ページ)

2016.3.21 05:00

高精度レーザー計測器を搭載し、交通標識など道路に関するデータを収集する車両(ゼンリン提供)

高精度レーザー計測器を搭載し、交通標識など道路に関するデータを収集する車両(ゼンリン提供)【拡大】

  • ゼンリンの高山善司社長。後ろに並ぶのは同社が作り上げてきた膨大な数の地図。これまで培ってきたノウハウで、自動運転車向けマップでも海外勢に打ち勝ちたい考えだ(ブルームバーグ)

 1月の昼さがり、東京・湯島天神近くの住宅街を紺色のジャンパーに身を包み、画板を手にした男性が歩いていく。男性は建物ごとに足を止め、番地や表札、ビル名を確認して画板に挟んだ地図に書き込む。雑居ビルの郵便受けの前でメモを取る姿に奇異の目を向ける住人もいるが、気にとめる様子もなく黙々と作業を続けていった。

 ◆人海戦術が強み

 「大変な作業なんですよ」-。国内最大手の地図情報会社、ゼンリンの調査員として約20年の経験を持つ高口文昭さん(52)は仕事の厳しさを語った。紙がぬれる大雨の日以外は暑さ寒さにかかわらず毎日、調査を続け、ときに近隣住民とトラブルになることもある。それでも「気後れして後回しにすると歯抜けになって漏れが増える」と、積極的に声がけして必要な情報をてきぱきと集める。「人が歩いて人海戦術、それがわれわれの一番の強み」と話す。

 ゼンリンは高口さんのような調査員を全国で約1000人抱え、日々うつろいゆく街を記録している。創業以来、こうした足で稼ぐ情報収集法で国内市場で圧倒的な地位を築いてきた同社は今、最先端技術を駆使した自動運転用の高精細地図で他業種からの参入や海外勢の脅威にさらされている。

 ゼンリンの高山善司社長は都内でのインタビューで、従来の住宅やカーナビゲーション用地図づくりを富士山登山とすれば、高い信頼性と情報量が求められる自動運転用の高精細地図づくりは「エベレスト登山を目指すようなもの」と例え、「難易度の差はかなりある」と話した。世界でも類をみない複雑な住所体系を持つ日本で地図づくり一筋に取り組んできたノウハウには自信があるとし、この分野でも高シェアを狙う考えだ。

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