米インテルは25日、パソコンなどで遠隔操作して、離れた従業員同士がモニターを通じてやりとりができる「移動式会議ロボット」を米カリフォルニア州サンタクララ市にある本社などに試験導入していることを明らかにした。今後、正式に導入するかを判断する。同社はオフィスなどのIT(情報技術)環境の改善を進めており、生産性の向上につなげたい考えだ。
ロボットは充電式で、車輪で動く仕組み。特定の場所にモニター画面が固定される従来のテレビ会議システムとは異なり、会議の参加者がいる場所へロボットを移動させることができるため、柔軟性が高まるという。
インテルは、パソコンやモニターなどの機器を無線通信で結び、ケーブル接続などの手間が省ける「ワイヤレス会議室」も導入。既に500室以上あり、年内には3000室にまで増やす方針だ。
また、従業員が1000人以上いる拠点では、IDカードをかざして、マウスやUSBメモリーなどIT周辺機器を購入できる自動販売機の設置も進めている。