北海道新幹線の開業から一夜明けた日曜日の27日、函館市内は観光客でにぎわった。26日の開業日に新幹線を利用して函館に入り、帰路は飛行機を利用する人も多く、函館空港は混雑。一方、新幹線は新函館北斗駅に到着した下り列車で、午後に空席が目立った。
JR函館駅前の「函館朝市」では、大勢の観光客が名物のイカなどを味わっていた。夫、孫3人と新幹線で来た青森県八戸市の主婦、岩織朱美子さん(65)は「函館に来たのは3回目だけど、一番盛り上がっている」と驚いていた。
函館空港では羽田行きの便が終日ほぼ満席となり、キャンセル待ちのアナウンスも流れた。26日の東京発下り一番列車「はやぶさ1号」に乗った横浜市の会社員、伴北斗さん(31)は「新幹線より飛行機の方が安かった。明日から仕事なので、帰りは早く戻ります」と話した。
一方、新函館北斗駅のホームに降り立つ新幹線の乗客はまばらで、午後の下り列車は、半分以上が空席の車両もあった。