シャープ最終赤字2000億円規模に 3月期連結 液晶の中国市況悪化

2016.3.29 13:28

 経営再建中のシャープの平成28年3月期連結決算で、最終損益が2千億円規模の赤字(前期は2223億円の赤字)の見通しとなったことが29日、分かった。主力の液晶事業が中国の市況悪化の影響を受け、2年連続での巨額赤字となる。液晶を中心に在庫の評価損の計上が必要なため、さらに赤字が膨らむ可能性もある。

 シャープが2月に発表した業績予想では、最終損益を明らかにしていなかった。本業のもうけを示す営業損益は100億円の黒字としていたが、大幅に下ぶれする見通しだ。シャープは29日、「中国市場の市況悪化に伴う販売不振などにより、現在、業績予想の下方修正を検討している」とのコメントを発表した。

 中国の市況悪化に加え、現地メーカーの台頭で競争力が低下。さらに米アップル向けの出荷も、スマートフォンの新型Phone(アイフォーン)の販売低迷により伸び悩んだもようだ。構造改革の遅れた液晶事業が、引き続き経営の足かせとなった。

 シャープを買収予定の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業はシャープの財務リスクを慎重視し、契約を延期していた。鴻海は30日に取締役会を開いてシャープへの出資を決定、31日にも調印を行う。

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