【マネジメント新時代】不具合撲滅追求で品質に信頼感 (1/3ページ)

2016.4.2 05:00

液晶パネルの検査工程。品質の高さが日本製品の強みの一つだ(ブルームバーグ)

液晶パネルの検査工程。品質の高さが日本製品の強みの一つだ(ブルームバーグ)【拡大】

 □日本電動化研究所代表取締役・和田憲一郎

 仕事柄、いろいろな企業に対してアドバイザーとして支援をする機会が多い。しかし、モノづくり系企業などで発生する不具合に対し、その対処方法で「あれっ?」と思うことがある。今回は、このようにモノづくり系ではよく発生する不具合への対応方法について考えてみたい。

 ◆10分の1への低減目標

 例えば、部品を造っている企業や部署で、不具合が1000個に1個の割合で発生しているとする。その場合、上司は担当者に不具合を10分の1に減らすよう指示することがある。確かに低減目標を与えることは良いことであるが、これは良い指示の仕方であろうか。

 いきなり、上司の方に直言する機会は少ないが、筆者の経験から判断すると、この場合は低減が難しい場合が多い。なぜなら、既に上司は製品に不具合があるという前提に立っているからである。担当者は与えられた10分の1という目標に対して、現在の不具合原因を確認し、対策を講じるであろう。

 しかし、担当者はこれ以上、追求するであろうか。現在の対策を実施するのみで、それで終わりにするということが多いのではなかろうか。担当者は、現在の問題点を追求するものの、真の原因を追いかけたり、他にも類似の不具合が発生したりしないかを検討する可能性は低い。

 よく品質管理で「PDCA(サイクル)を回すべきだ」と言われるが、もし、不具合があるという前提に立ってしまうと、いくらPDCAというお題目を唱えても、どうしても表層の問題点に注目するのみで、それ以上追求を行うことは難しくなる。

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